「色の心理学」を中心に、五感を磨くメニューをご用意しているカラースクールです。
場所は、交通の便のよい京都の中心街。遠方の方には、オンライン授業のご用意もあります。
色彩心理カウンセリング協会 京都校も兼任。協会オリジナルのアイテムを使った講座もご受講いただけます。
色とお香を組み合わせた『彩り香®』の、香楽師養成講座・Zoom体験も、ここでしか受けられないオリジナルメニューです。

 京都市下京区因幡堂町651

 mail@taa-color.com

  1. T.A.Aのカラフルブログ
  2. 深まる色に惹かれる心理
 

深まる色に惹かれる心理

2021/10/25

秋になると着たくなる色は?


ここ最近、急に寒くなってきましたね。
夕方、辺りが暗くなるのもだんだん早くなってきて、なんとなく気ぜわしい気分になります。

あたりの景色が秋色に染まるよりも早く、街行く人の服装が、秋色へと変化していきます。

『秋色』と聞いて、思い浮かぶ色はどんな色ですか?
ボルドー?
ダークグリーン?
からし色?


この季節、こういった落ち着いた色が、なんとなく「しっくりくる」のには、訳があります。


というのは、四季を持つ国に住む私たちの、色彩心理が作用しているからなのです。
植物の自然のサイクルを考えてみると
タネから芽が出たばかりの植物は、グングン伸びて、
やがて葉を茂らせ、花が咲き、
実が成ったあと、種となり
また次の芽を出す準備をします。

タネは、最終的には必ず、土に戻らなければ、次の準備ができないのです。
季節でいうなら、冬に、土の中で来るべき次のサイクルの準備をしています。

一方、私たちの持つ『落ち着く』という感情は、「落ちて着く」。
いわゆる、地に足がついた状態が心地よいという心理状態。


冬を迎える前の今の季節に、足が地から離れた状態では、次に備えられない・・・
といった感情が、明度の低い色、いわゆる『少し重い感じの色』に惹かれる理由ではないでしょうか?

エネルギーが満たされ、円熟したイメージ。
格調と気品。
そういったものを感じさせる色が、秋にはふさわしいと、無意識のうちに感じているのかもしれませんね。







上の図は同じ彩度の色の明度を変化させたグラデーション。
右端が明度100%です。
秋は、30%~50%あたりの色に惹かれると思いませんか?

秋色の紫に関する記事はコチラ



色彩心理を学びたい方のための講座をご用意しています