「色の心理学」を中心に、五感を磨くメニューをご用意しているカラースクールです。
場所は、交通の便のよい京都の中心街。遠方の方には、オンライン授業のご用意もあります。
色彩心理カウンセリング協会 京都校も兼任。協会オリジナルのアイテムを使った講座もご受講いただけます。
色とお香を組み合わせた『彩り香®』の、香楽師養成講座・Zoom体験も、ここでしか受けられないオリジナルメニューです。

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天神さんの紅梅・白梅

2017/01/10
高校は、嵯峨野高校というところに通っていました。
校則も厳しくなくて、その頃はかなり「自由」を満喫できる学校でした。
夫とは、その高校時代からのお付き合い。
嵐山・嵯峨野といった辺りはデートコースでもあり、クラブ活動の場でもあり、まさしく青春の思い出の場所です。

北野天満宮は、嵐電に乗ればすぐに行ける格好の寄り道の場所でした。
毎月遊びに行くのが25日の「天神さん」。
参道には多くの店が出て、参拝客で賑わっていました。
天神さん、といえば梅。
大宰府に流された菅原道真が 
東風吹かば にほい起こせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ
と詠んだ歌は有名ですね。

この天神さんの近くには、白梅町だけでなく紅梅町もあるんです。
菅原道真をはじめ、平安時代の人々がこよなく愛した梅です。
白い梅には可憐さを、赤い梅には華やかさを、感じた気持ちをその花に託したのでしょうね。
源氏物語などにも、贈る手紙に花を添えるシーンが何度も出てきます。
  花の香は散りにし枝にとまらねど うつらむ袖に浅くしまめや 
     花の枝にいとど心をしむるかな 人のとがめむ香をばつつめど 

源氏物語といえば「梅が枝」の章では、香くらべの様子が書かれています。
入内が決まっている明石の姫君のために、熱心に香を調合する様子が生き生きと描かれていて、私の大好きな章です。
紫の上を始めとした女人たちの創った香もすばらしく、判者となった蛍兵部卿の宮を悩ませます。香を競う華やかな章に「梅」をテーマにした話を展開させた紫式部自身が、最も梅を愛していたのかもしれませんね。

虹色和香で、ご参加いただいた方に香を調合する体験をしていただく時、いつもこのシーンを思い出します。
色と香りで自分を表現する・・・時を越えて気持ちが共有できるような気がします。

天神さんの梅花祭は2月25日、菅原道真の命日です。
上七軒の芸妓さんたちの野点などもあり、辺りに漂う梅の香りにほっこりします。
今年は久しぶりに梅苑の梅を観に行こうかな?

たかえ