エンペラーグリーンは 王者の緑
その名の“エンペラー”が示すように、ただの緑ではありません。
深く、静かに、しかし確かな存在感を放つ緑──
それがこの色の持つ魅力です。
歴史の舞台に目を向けると、あの ナポレオン・ボナパルト がこの緑に心を奪われたという説があります。
彼は「帝政(エンペリアル)緑(vert empire)」という色合いを好んだとも伝えられています。
王として、征服者として、帝国の象徴として彼が選んだその緑には、
緑そのものの“自然”や“生命”の意味を超えて、威厳・統治・意思の色が重なっていたのかもしれません。
この色は、葡萄でも、海でも、森でもない。
けれど、森の奥深く、誰もがまだ知らない静寂の中に差し込む光――
緑の葉が宿す静かな呼吸、その中にこそエンペラーグリーンの真価があります。
緑は、再生・調和・成長の象徴とされてきました。
そして帝政の緑として、支配と秩序、威光と叡智をも含んだ色としての側面が、ナポレオンの時代に注目されたのです。
まさに「王の緑」。
けれどそれは、決して近寄り難い色ではなく、むしろ静かに、そして優しく私たちの内側に語りかけてくる色でもあります。
チャクラの観点からも、緑は「心のチャクラ(第4チャクラ=ハートチャクラ)」と関連づけられ、癒しや愛、自分自身との調和を象徴すると言われています。
そこに、“王者の緑”というキーワードを加えると、ただ癒されるだけではなく、「自分を敬い、育て、表現する」エネルギーが宿るようにも感じられますね。
『色』は、不思議で奥深いです。
カラースクールT.A.A
藤田でした