明けましておめでとうございます。

今年の初詣は、平安神宮に行ってまいりました。
偶然出会った巫女さん集団。
朱色の袴が美しい・・・・・。
さて、本年最初のブログネタはそんな初詣でにぎわった神社で、ふと疑問に思ったこと。
京都は赤い鳥居が多いので、それが全国区だと思っていたのですが、そうでもないらしい。
なぜに京都は赤が多いんだ?
ひとつには、京都の気候があるようです。

ご存知の方も多いと思いますが、夏の京都は恐ろしいほどの蒸し暑さ。
盆地特有の風のない、湿気の多い気候なので、木が腐らないような防腐剤効果のある塗料を使って、少しでも長持ちさせようとしたという説。
さもありなん!! そしてこれに使われたのが「辰砂(しんしゃ)」だったというのです。
辰砂は古代中国のなかでも辰州で採れた良質な朱色の原料で、その後、人造で造られる銀朱と区別するために「真朱」ということばが生まれたほど。そして、すでに卑弥呼の時代には使っていたとされ、都の中心が奈良から京都に移った後も使われていたということです。
だけど、それだけ上等なものだからかなり値も高い。
それが使えたのは、天皇がおられた京都だったからこそなのかもしれないです。
もうひとつは、古代中国から伝わった陰陽五行の考え方からという説。
五行でいうと「火」が赤とされ、魔除けとか浄化とかの意味を担います。(詳しくは、陰陽五行の時に改めて!)
なので赤い色の鳥居は結界の象徴。
ここから先は、聖域ですよといった感じだというのですが・・・・・。
だけど、伊勢神宮などは白木のシンプルな鳥居です。何故?
本来、八百万の神を祀る日本人にとっては、自然のいたるところに神さまがおられるという考えがあります。
だから、自然の色そのままの白木の鳥居っていうのが、本来の姿なんじゃないの?
と思いませんか?
そこに仏教との関係が見えてきます。
そもそも陰陽五行は、仏教伝来と共に大陸から伝わったものです。
最初に取り入れたのは、「和をもって尊しとする」なんて言ったとされる聖徳太子。冠位十二階の制度。(これも、陰陽五行のときに改めて!!)
この時代には、神仏習合という考え方が定着したとされるのも「和」ということかもしれませんね。
なので、仏教でいう「赤」に神さまの聖域を護る結界の役目が与えられたと考えればいいのだということです。
私と同じような疑問を持っておられた方はおられますか?
ちょっとすっきりした!と思っていただけましたら幸いです。
たかえ