「色の心理学」を中心に、五感を磨くメニューをご用意しているカラースクールです。
場所は、交通の便のよい京都の中心街。遠方の方には、オンライン授業のご用意もあります。
色彩心理カウンセリング協会 京都校も兼任。協会オリジナルのアイテムを使った講座もご受講いただけます。
色とお香を組み合わせた『彩り香®』の、香楽師養成講座・Zoom体験も、ここでしか受けられないオリジナルメニューです。

 京都市下京区因幡堂町651

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  1. T.A.Aのカラフルブログ
 

T.A.Aのカラフルブログ

自分の中の 好きな所も嫌いなところも
自分の中のステキなところもダメなところも
自分の中の見せたい所も隠したい所も

自分で気づいて 自分の中に受け入れる・・・・・
そうすることで 前に進めるのだと思うのです
      T.A.A
Talk(話して) Awake(気づいて) Accept(受け入れる)
     
カラースクールを始めるにあたって
初めてアメブロに綴ったこの思いは
今も変わりません

色も香りも
自分の周りのすべてのものをツールにして
自分の未来は自分で開く
そんなあなたを応援したい
2025/11/28

フォーイユ・モルト



フォーイユ・モルト・・・

フランス語で「枯れ葉」を意味するこの言葉は、どこか詩のように響くと思いませんか?


秋の終わりを感じるパリの街を歩くと、石畳のすき間に落ちた葉がカサリと音を立てます。

黄と茶、そしてほんのりと赤を帯びたその色は、まるで時を重ねたワインのように深く、美しい‥‥‥。


フォーイユ・モルトは、ただの『茶色』ではありません。

日差しに透けると、そこに金が混じり、影の中では、静かな緑の記憶を宿す。

一枚の葉の中に、季節のうつろいが凝縮された色。


この色が心を惹きつけるのは、「終わり」ではなく「余韻」を感じさせるからかもしれません。

木々が葉を手放すのは、決して寂しさだけではなく、次の季節を迎えるための準備。


それは人生にも似ています。

足元の落ち葉を見つめながら、人もまた、何かを手放しながら生きているのだと気づきます。

だからこそ、この枯れ葉色は優しい。


過ぎた時間を悔やむのではなく、「美しかった」と微笑むための色なのです。


フォーイユ・モルトを身につけると、不思議と心が穏やかになります。

ブラウンでもなく、オレンジでもない、そのあいだの曖昧な色合いが、心に余白をつくるのでしょう。

今日の午後は、
お気に入りのスカーフを身につけて、カフェのテラスで一杯のカフェ・クレームを・・・・・・。
そんなイメージが広がる色。

風に舞う葉の音に耳を傾けながら『自分の中の季節』を感じてみませんか?



2025/11/20

ブラッドレッドは 生命の証し

その名が示すように、まるで新たな命の始まりを告げる一滴の血のような色。
深くて、鮮やかで、同時にどこか重みを帯びています。

この紅はただ“赤”として片付けられない。
そこには「生きている」という実感、「感じる」という叫び、「残る」という覚悟が宿っています。

『赤』は情熱・力・危機・警告など、極めて強い感情と結びついています。


その『赤』の中でも、ブラッドレッドは、最も際どい部分である『命』に直結する、儚さと強さを体現しています。


日常にこの色を迎えるとき、たとえばインテリアやファッションに取り入れたとき、このブラッドレッドは「ただのアクセント」ではなく、魂に届く色となるでしょう。

少し高揚し、尚かつ、ひそやかな覚悟が生まれる。

癒しや安らぎだけではなく、「私を生きる」「私を感じる」というエネルギーをもたらす色。

第一チャクラと共鳴する「暗い赤」とは、このブラッドレッドがピッタリなのではないでしょうか?

地に足をつけ、肉体を通じて世界とつながる色。
「生きることを実感する」「存在を輝かせる」という意志が、色として現れてくるようです。

今日は、何かのカタチでブラッドレッドを取り入れてみませんか?

深紅のリボン、ワンポイントの布地、爪先のネイルなど‥‥‥。

その瞬間、あなたの中にある“火”がふと顔を出すかもしれない。

それを意識することで、自分の中で火が灯り、
「私はここにいる」「私は生きる、前に進む」という、色の言葉の贈り物を受け取ることになるのです。



2025/11/08

エンペラーグリーン


エンペラーグリーンは 王者の緑
その名の“エンペラー”が示すように、ただの緑ではありません。
深く、静かに、しかし確かな存在感を放つ緑──
それがこの色の持つ魅力です。


歴史の舞台に目を向けると、あの ナポレオン・ボナパルト がこの緑に心を奪われたという説があります。
彼は「帝政(エンペリアル)緑(vert empire)」という色合いを好んだとも伝えられています。

皇帝として、征服者として、帝国の象徴として彼が選んだその緑には、
緑そのものの“自然”や“生命”の意味を超えて、威厳・統治・意思の色が重なっていたのかもしれません。


この色は、葡萄でも、海でも、森でもない。
けれど、森の奥深く、誰もがまだ知らない静寂の中に差し込む光――

緑の葉が宿す静かな呼吸、その中にこそエンペラーグリーンの真価があります。

緑は、再生・調和・成長の象徴とされてきました。


そして帝政の緑として、支配と秩序、威光と叡智をも含んだ色としての側面が、ナポレオンの時代に注目されたのです。


まさに「皇帝の緑」。
けれどそれは、決して近寄り難い色ではなく、むしろ静かに、そして優しく私たちの内側に語りかけてくる色でもあります。


チャクラの観点からも、緑は「心のチャクラ(第4チャクラ=ハートチャクラ)」と関連づけられ、癒しや愛、自分自身との調和を象徴すると言われています。

そこに、“王者の緑”というキーワードを加えると、ただ癒されるだけではなく、「自分を敬い、育て、表現する」エネルギーが宿るようにも感じられますね。

『色』は、不思議で奥深いです。



カラースクールT.A.A
藤田でした