明日から7月ですね。旧暦では文月(ふみつき)といいました。

これは、七夕伝説に由来するということです。
3月3日の桃の節句や、5月5日の端午の節句のように、数字が重なることはめでたいこととされていました。
7月7日には、詩歌を献じたり、書物を風にさらしたりする習慣ができてきて、それが短冊に書いた願い事を笹に飾るということにつながったということです。
その上、大陸から伝えられた織り姫伝説とが一緒になって、今の七夕伝説として伝えられるようになったのです。
何百年〜何千年もの間に、変化してきたのですね。
その変化の中で、年に一度した会えない織り姫とひこ星の手紙のやり取りに想像を膨らませ、手紙=文(ふみ)の月になったという説が有力なようです。

旧暦の文月というのは、今年のカレンダーでいうと8月22日から9月19日なので、七夕の節句は8月29日ということになります。
この頃ならば、暑さは残るものの天候は安定していて、織り姫とひこ星も無事に逢瀬を楽しめるというもの。
実は、旧暦では、この文月(ふみつき)からが「秋」になるのです。
1.2.3月は春 4.5.6月は夏 7.8.9月は秋 10.11.12月が冬
これは陰陽五行の考え方から、こういう分け方をするようになりました。
陰陽五行の考えは、大陸から伝わったもので、古くは奈良時代には伝わっていて、それを最初に取り入れたのは聖徳太子だといわれます。ほら、あの、冠位十二階の制度って歴史の時間にならった、アレです。
私たちの学ぶ色の世界にも、この陰陽五行の考えは深くかかわっているのです。
そのあたりのおはなしを、7月の色の勉強会で共に学びませんか?
どなたでもご参加いただけますので、是非、ご予定ください。
陰陽五行と色 7月20日(木) 13:00〜15:00