「色の心理学」を中心に、五感を磨くメニューをご用意しているカラースクールです。
場所は、交通の便のよい京都の中心街。遠方の方には、オンライン授業のご用意もあります。
色彩心理カウンセリング協会 京都校も兼任。協会オリジナルのアイテムを使った講座もご受講いただけます。
色とお香を組み合わせた『彩り香®』の、香楽師養成講座・Zoom体験も、ここでしか受けられないオリジナルメニューです。

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  1. T.A.Aのカラフルブログ
 

T.A.Aのカラフルブログ

自分の中の 好きな所も嫌いなところも
自分の中のステキなところもダメなところも
自分の中の見せたい所も隠したい所も

自分で気づいて 自分の中に受け入れる・・・・・
そうすることで 前に進めるのだと思うのです
      T.A.A
Talk(話して) Awake(気づいて) Accept(受け入れる)
     
カラースクールを始めるにあたって
初めてアメブロに綴ったこの思いは
今も変わりません

色も香りも
自分の周りのすべてのものをツールにして
自分の未来は自分で開く
そんなあなたを応援したい
2025/12/27

 光の色 ペールイエローがくれる「心の余白」


前回のブログで「セラドン」の優雅さに触れましたが、今回は、その静かな美しさを引き立てる「光」そのものの色、ペールイエローがテーマです。


ペールイエローは、彩度が極限まで抑えられた、ほとんど白に近いごく薄い黄色です。

まるで、春の朝、カーテン越しに部屋に広がる、刺激の少ない「やわらかな日差し」を、そのまま色にしたような存在です。





 ペールイエローを選ぶ心理


脳と心の休息


強い色、鮮やかな色は、私たちに「興奮」や「情熱」といった強力なエネルギーを与えますが、同時に脳に強い刺激を与え、疲労を蓄積させることもあります。


現代社会において情報過多な生活を送る私たちは、無意識のうちに色の刺激からも逃れようとします。


私たちがこの色を選ぶ時は、まさにこういった「刺激からの解放」を求めています。


この色が持つ最大の心理的効果は、「安らぎ」「安心感」なのです。



◇集中力の維持

 

  白い壁のような緊張感や冷たさがなく、かといって目立つこともありません。


 穏やかに心を温めながら、作業を続けることをサポートします。


 集中力を削ぐことなく、維持するのに役立つ色です。


◇幸福感の基盤


  黄色が持つ「希望」や「喜び」のポジティブな要素を、非常に控えめなトーンで提供するため、内面から静かに湧き出るような持続的な幸福感の基盤となります。


 ペールイエローは、華やかな自己表現よりも、「自分の心身を整えること」を優先したい、という内向きの心理を表しています。



空間の質を高める「光の背景」としての役割


 デザインやインテリアにおいて、ペールイエローは主役になることはほとんどありません。

 しかし、その控えめな性質こそが、この色の最高の強みです。

 

 ◇空間の広がり


  明度が高いため、壁面などに使用すると、部屋を明るく広々と見せる効果があります。


 ◇包み込む暖かさ


  わずかな黄色みがあることで、冷たい印象になりがちな白を、優しく包み込むような温かいトーンに変えます。


 北向きで日当たりの少ない部屋でも、この色を使えば、まるで太陽光が差し込んでいるかのような錯覚を生み出すことができます。


 この色を選びたくなる時は、目立つことよりも、「空間の質」や「居心地の良さ」を重視している証拠です。


 

求めるのは「心の余白」


 ペールイエローは「回復」を象徴する色です。


 情報や刺激に溢れた日々の中で、私たちがペールイエローを求めるのは、まさに「心の余白」を求めているからです。


 そっと目を閉じたくなるような、このやさしい光の色を日常に取り入れることで、私たちは疲れた心と体を静かに癒したいと思っているのかもしれません。


 
 

2025/12/19

翡翠の輝きに秘められた、愛と権威とミステリー

セラドン(Celadon)


セラドン‥‥‥。
これは中国の青磁の釉薬の色に由来する、穏やかで、かすかに灰色を帯びた淡い青緑色です。

この優美な色合いは、単なる東洋の陶磁器の色に留まらず、
◇17世紀ヨーロッパの社交界を熱狂させた「愛のロマンス」
◇「富と権力の象徴」
◇「毒殺の恐怖」
という、奥深い物語を秘めています。

 始まりは「純粋な愛」のロマンス


この色が「セラドン」と名付けられた最大の理由は、17世紀フランスで大流行した長編小説『アストレ』の主人公、羊飼いのセラドンにあります。

彼は、愛する羊飼いの娘アストレの誤解を解きたい、という思いから、彼女の目の前で川に身を投げるほど、一途で純粋な愛の持ち主として描かれています。

この純粋さが、当時のヨーロッパの人々の感動を誘い、一躍、人気小説に・・・。

この主人公セラドンが、作中でまとっていた衣装の色が淡い青緑色でした。

その頃、海を越えて届いた青磁の「繊細で、玉のように穏やかな青緑色」は、その優美さが、この純粋な恋人のイメージにピッタリ!

こうして、この神秘的な青磁の色は「セラドン」というロマンチックな名前を得ることになったのです。
 

権威を象徴するステータスシンボル


一方、中国の青磁、特に「龍泉窯」の青磁は、本国でも高級品であり、ヨーロッパではさらに超高級な輸入品でした。

当時のヨーロッパではこの色合いの磁器を作る技術がなく、権力者や大富豪しか手にできない、まさに「富と地位の証明」となりました。

そのため、青磁を所有することは、単に美しい器を持つだけでなく、「東洋との特別な繋がり」や「最高の美術品を独占する力」を示す、最高のステータスシンボルだったのです。

命を守る「毒検知」のミステリー


さらに、青磁の価値を桁違いに高めたのが、「毒が盛られた液体に触れると、器が変色したり割れたりする」という迷信でした。

毒殺が横行していた当時のヨーロッパの宮廷において、「毒を検知できる器」は、王侯貴族にとって文字通り「命綱」のような存在でした。

これは、貿易商が商品の希少性を高めるために広めた、一種のセールストークであった可能性が高いですが、毒殺の恐怖に怯える人々の「弱み」と「願望」に見事につけこみ、青磁の価値と神秘性を決定的なものにしました。


純粋な愛のイメージをまといながら、裏には人間の持つ所有欲や恐怖心が絡み合った「セラドン」。
この色は、東洋と西洋の歴史、文学、そして人間のドラマが凝縮された、非常に奥深い色だと言えるのではないでしょうか?




2025/12/12

ヴェネチアンブルー

 




イタリア・ヴェネツィア。
石畳の小道を抜けると、突然ひらける水の都。


ゴンドラがゆるやかに行き交い、
古い建物の壁に、光と影が静かに揺れる。

その水面に映る青こそ、ヴェネチアンブルー。


青というよりも、少し灰を含んだ青緑。


かつて、ヴェネツィアの職人たちは
ガラスやモザイク、絵の具の中にこの色を閉じ込めてきました。


青には「思考を鎮める」「心を整える」力があると言われます。
でもヴェネチアンブルーは、それだけではない。


見つめていると、心の奥に眠っていた“感情の波”が
ゆっくりと動き出すような、そんな静かな力を持っています。




ヴェネチアンブルーは、イタリアの水の都ヴェネツィアが誇る、ガラス工芸と商業の歴史から生まれた、稀有な色彩です。

13世紀以降、ヴェネツィアはムラーノ島にガラス工房を集約させ、ヨーロッパ随一のガラス製造技術を独占的に発展させました。
彼らが作り出したガラスは、その透明度と色彩の美しさで世界中を魅了し、ヴェネツィアに莫大な富をもたらしたのです。

このムラーノガラスの青こそが、「ヴェネチアンブルー」の色彩イメージの核となりました。

コバルトなどの着色剤を用いた彼らの青は、ただ鮮やかなだけでなく、光を透過するガラス特有の「深み」と「複雑さ」を持っています。


太陽光の下、角度によって水面のように揺らぎ、見る者に異国情緒や洗練された美を感じさせます。


この色は、単なる自然の色を再現したものではなく、ガラス職人の高度な技術と、色を自在に操る商業的な力によって生み出された人工美であり、当時の人々に新しい価値観を与えたのでした。


『交易というリアリズム』と、『工芸という技術革新』によって世界に広まったヴェネチアンブルー。
その背景を知ることで、この青が持つ深みと魅力はさらに増してくるように思います。

いかがですか?


カラースクールT.A.A
藤田でした



2025/12/05

パステルピンク

時代を超えて愛される色、パステルピンク。



パステルピンクって、誰の心も優しく包み込むような色だと思いませんか?


一見すると「ガーリーな色」と捉えられがちですが、実はその歴史は長く、時代ごとに全く異なる役割を演じてきました。


ウェブ上でカラーコードが多様なのも、この色が「単なるピンク」ではなく、美意識や社会背景を映し出すカメレオンのような色だからかもしれません。


パステルピンクがファッションの主役となった二つの時代を比較してみると、その魅力の奥深さがわかりやすいかも?



1. 豪華絢爛!ロココ宮廷の「優雅な遊び」


パステルピンクが最初に脚光を浴びたのは、18世紀のフランス宮廷、ロココ時代です。


当時の貴族文化は、バロックの重厚さから解放された、極めて優雅で軽やかなムードに包まれていました。


マリー・アントワネットに代表されるファッションは、パステルピンク、淡いブルー、クリーム色といった繊細なトーンが主役。


<ロココ時代の特徴>


着こなし:

 シルクやサテンのドレス全体で淡さを表現。

 フリルやレース、リボンで豪華に装飾されました。


色の役割: 強い色を使わない「淡さ」こそが、天然染料の限界を超えた、富と洗練された趣味の象徴でした。


軽やかさ、優雅さ、そして貴族特有の遊び心を表現する色だったのです。


全体的に統一感があり、夢幻的で甘いトーンでまとめられました。


この時代のパステルピンクは、まさに「宮廷の華」であり、女性らしさを極限まで高めた装いでした。


2. 進化する現代:「洗練とジェンダーレス」の表現


時は流れ、21世紀の現代。

パステルピンクは、再びファッションのトレンドカラーとして返り咲いていますが、その着こなしはロココ時代とは大きく異なります。

<現代の着こなしの特徴>

甘さの「調整」:
  現代のパステルピンクは、ロココ時代のように甘さを強調するだけでなく、意図的にその甘さを引き締めたり、中和させたりする手法がとられます。

シャープなアイテムへの採用:
  テーラードジャケット、トレンチコート、ワイドパンツなど、シルエットがシャープなアイテムにこの色を取り入れることで、優しさと同時に知的な洗練を表現します。

コントラストの活用:
  ロココでは避けられた黒や濃いグレー、ネイビーといったモノトーンと合わせるのが主流です。
 この対比が、パステルピンクを子どもっぽい印象から解放し、「大人の洗練されたピンク」へと昇華させます。

ジェンダーレス: 
 パステルピンクが「女性の色」という既成概念から解放され、男性のファッションにも取り入れられるようになりました。

 これは、この色が持つ「優しさ」や「穏やかさ」といった、性別を超えたポジティブな感情を表現する色として再解釈された結果です。



時代が違えば、色のメッセージも変わる


古くからピンクは、母性・愛情・保護・共感といった『愛』を象徴してきました。

パステルピンクは、その根源にある「優しさ」や「愛らしさ」といったイメージは保ちながらも、その時代のニーズに合わせて姿を変えてきたと言えます。

ロココ時代は「優雅さを極めるための色」として。

現代は「優しさを持ちながら、社会的な強さや個性を表現する色」として。

もし今日、あなたがパステルピンクを選ぶなら、ロココのように優雅に?

あるいは現代的にシックに?

どちらのスタイルで着こなしたいですか?

変わらぬ色のメッセージ


数多くあるピンクの色彩心理のメッセージの中で、私が、最も大事にしているのが

『自己愛』

まずは、あなたが満たされて
満ちてあふれ出す愛で
周りを満たしてあげる‥‥‥。

時代を超えたこの色のパワーを、今日の自分のために取り入れてみませんか?



カラースクールT.A.A

ふじた でした