「サーモンピンク」が似合う人って?
2026/06/03温もりとハッピーを届ける色
サーモンピンク
サーモンピンクは、インテリアやファッション、コスメでも定番のこの色。
実は、色の世界において「かなり異色なバックグラウンド」を持っているんです。
始まりは18世紀のヨーロッパ!
サーモンピンク(Salmon pink)という色名が使われ始めたのは、1770年代(18世紀後半)のヨーロッパだと言われています。
日本でいうと江戸時代の中期、田沼意次が活躍していた頃・・・世界的に見ても、かなり古くから定着している色名です。
由来はその名の通り、魚の「サケ(鮭)の身の色」。
実は、色の歴史において「魚の身(肉)の色」から名前がつけられるのは、世界的に見ても極めて珍しいケースなんです。
植物や鉱物、あるいは鳥の羽などから色名がつくことは多いのですが、魚の切り身がそのまま色名になるなんて、当時のヨーロッパの人たちにとって、いかにサケのサーモンピンクが鮮烈で美しい色だったかがうかがえます。
ちなみに日本には、明治以降にこの言葉が伝わり、そのまま「鮭色(さけいろ)」や、少し乾燥してくすんだ「乾鮭色(からさけいろ)」という和訳が生まれました。
しかし、今でも「サーモンピンク」とカタカナで呼ぶ方が一般的ですよね。

サーモンだけじゃない!他にもある「魚」が由来の色
世界的に珍しいとはいえ、長い歴史の中にはサーモン以外にも魚が由来となった色名がいくつか存在します。
- セピア(Sepia)
カメラの「セピア調」でおなじみの深い茶色ですが、実はこれ、「コウイカの墨」が由来です。
イカは魚類ではなく軟体動物ですが、海の生き物由来の代表格。かつてはこのイカ墨を乾燥させてインクとして使っていました。
- 魚肚白(ぎょとはく)
中国の伝統色で、日本の暦などでも使われる美しい色名です。
「魚肚」とは魚のお腹(胃腸)のこと。
「魚の白お腹のような、ほんのり青みがかった、透明感のある白」を指します。明け方の東の空の色を例えるときによく使われます。
- イワシ色・サバ色(背の青い色)
色名として独立して使われることは少ないですが、私たちが日常的に使う「青魚(あおざかな)」という言葉も、魚の体色から生まれた色の表現と言えますね。
よく似ているけれど違う!ピンクのグラデーション
「サーモンピンク」とひとくちに言っても、お店で見かけるピンクには似たような色がたくさんあって迷ってしまいますよね。
サーモンピンクとよく似た、お隣さん的な色相のピンクを比較してみましょう。
サーモンピンク
鮭の身のような、少し黄みがかった(オレンジ寄りの)ピンク
優しく温かみのある色
- コーラルピンク
「珊瑚(サンゴ)色」
サーモンピンクよりも、さらに赤みや鮮やかさが強い
南国の海を思わせる、華やかでポップな印象
- ピーチピンク
熟した「桃の果肉」の色
サーモンピンクより少し白っぽく淡い
ふんわりとした、ガーリーで甘い雰囲気
- アプリコット
「杏(アンズ)」の実の色
ピンクというよりはオレンジに近い
元気でヘルシーな印象が強い

どれも「黄みがかった温かいピンク」という共通点がありますが、鮮やかさや明るさの度合いで印象がガラリと変わります。
色白さん?小麦肌さん?どっちに似合う?
最後に、気になる「どんな人に似合うの?」というお話です。
パーソナルカラーの視点から見ると、サーモンピンクはズバリ「イエローベース(イエベ)」の人。
「イエベ春(スプリング)」や「イエベ秋(オータム)」の人に大得意な色です。
では、「色白の肌」と「小麦色の肌」、どちらにより似合うのでしょうか?
実は、どちらの肌色の方にも、バッチリ似合います!
サーモンピンクの懐の深さはここにあると言っても過言ではありません。
肌の「明るさ」ではなく「トーン(黄み)」に同調するため、どちらのタイプでも魅力的に着こなすことができるのです。
◆ 色白さんが着ると……
透明感のある色白(イエベ)の人がサーモンピンクを身につけると、肌にぽっと血色感がプラスされ、「多幸感あふれる、ピュアで可愛らしい雰囲気」になります。
顔色がパッと明るく健康的に見えるのがメリットです。
◆ 小麦肌さんが着ると……
ヘルシーな小麦色の肌(イエベ)の人が身につけると、サーモンピンクの持つエキゾチックな温かみと肌のトーンが美しく馴染み、「ヘルシーで大人っぽく、驚くほど洗練されたお洒落な雰囲気」になります。
海外のセレブのような、健康的なセクシーさを引き出してくれます。
サーモンピンクは「色白か小麦肌か」ではなく、どちらの肌も、それぞれの魅力を最大限に引き立ててくれるカラーなのです。
おいしいサケの身から生まれ、250年以上も世界中で愛され続けているサーモンピンク。
優しさと温もり、そして健康的でハッピーなオーラをくれるこの色は、私たちの日常をそっと包み込んでくれる、魔法の色でもあります。
「最近お疲れ気味かも」「優しい気分になりたいな」というときは、ぜひメイクや小物にサーモンピンクを取り入れてみてくださいね。
カラースクールT.A.A
フジタ でした