キレイ!
おいしそう!
食べるものには、この二つの感動が大事!
その演出に不可欠なのが「色」
ということで、今日は「食紅」の話題。
マカロンを最初見た時、あまりに色が鮮やかすぎて「食べ物?」
と疑問に思っちゃった人、いませんか?
この感覚大事です。
自然の色にはない色を口にするのですから。
天然色料は植物からできています。
赤はベノバナ
黄色はクチナシやウコン
そして青は……
クチナシの果実を発酵させて作ります。
ある種の酵素がクチナシの色素に反応して青になるんです。
ムラサキイモから作る紫色は、近年有名になりましたね。
色の中でも、赤はなんといっても食欲をそそります。
熟した果物のイメージ
エネルギッシュな肉のイメージ
だけどやっぱり天然の紅花は高価!
そこで代用品が使われます。
紅麹(カビ)、コチニール(カイガラムシ)など。
もっと安価にすまそうと思ったら、合成着色料タール色素。
現在は、この天然素材からできたものも、化学合成によってできた着色料も、含めて食品に色をつけるものは全て「食紅」と呼んでいます。
タール色素って、もともとはコールタールという石炭を加工する際の副生成物で作られていたんです。
え?
コールタールなんかを口に入れても大丈夫なの?
いいわけないですよね。
摂取しすぎると死に至ります。
だけど、自殺には向きません。
なぜなら膨大な量を摂取しなければ死ぬことはないからです。
だけど……
できればあんまり摂りたくないなあ・・・
無害とはいえないけれど、安全性は高いという国の認識のもと、多くの食品・衣類・化粧品など身近なものに使われています。
どんなところに使われてるかというと
キャンディー・ゼリーといったお菓子類
かき氷のシロップ・飲料水
紅ショウガ・たくあんなどの漬物
そう考えると、いろんな場面で口にしていますね。
いちいち気にしていたら、食べるものがなくなっちゃうくらい!
だけど、たった一つしかない自分自身の肉体。
大事にするのは、自分の役割。
色にだまされずに、できるだけホンモノを選ぶ思考を
養っていきたいですね。