「色の心理学」を中心に、五感を磨くメニューをご用意しているカラースクールです。
場所は、交通の便のよい京都の中心街。遠方の方には、オンライン授業のご用意もあります。
色彩心理カウンセリング協会 京都校も兼任。協会オリジナルのアイテムを使った講座もご受講いただけます。
色とお香を組み合わせた『彩り香®』の、香楽師養成講座・Zoom体験も、ここでしか受けられないオリジナルメニューです。

 京都市下京区因幡堂町651

 mail@taa-color.com

  1. T.A.Aのカラフルブログ
 

T.A.Aのカラフルブログ

自分の中の 好きな所も嫌いなところも
自分の中のステキなところもダメなところも
自分の中の見せたい所も隠したい所も

自分で気づいて 自分の中に受け入れる・・・・・
そうすることで 前に進めるのだと思うのです
      T.A.A
Talk(話して) Awake(気づいて) Accept(受け入れる)
     
カラースクールを始めるにあたって
初めてアメブロに綴ったこの思いは
今も変わりません

色も香りも
自分の周りのすべてのものをツールにして
自分の未来は自分で開く
そんなあなたを応援したい
2026/01/17

坑道の妖精「コボルト」が隠した青の魔力


コバルトブルー(Cobalt Blue)


コバルトブルーの鮮やかさ‥‥‥。
この色は、高貴で知的な印象を与える青ですが、実はその名前の裏に、
ドイツの深い銀山に住むという、いたずら好きで少し厄介な妖精の物語が隠されているんです。


銀山を彷徨う妖精「コボルト」の呪い


「コバルト」という言葉の語源は、ドイツの民話に登場する精霊や妖精「コボルト(Kobold)」にあります。


中世ドイツの、ハルツ山地などの鉱山で働く人々にとって、コボルトは恐ろしい存在でした。

銀を掘り当てようと汗を流す鉱夫たちの前に、銀によく似た、金属が現れることがありました。


だけど、これは精錬しても価値のない金属(コバルト鉱石)でした。

しかも、この鉱石は精錬の過程で有害なガス(ヒ素など)を出し、鉱夫たちの健康を損なうこともあったのです。


鉱夫たちは、

「これは山に住むいたずら者の妖精コボルトが、価値のある銀を盗み出し、代わりに偽物の金属を置いていったのだ」

と信じ、その厄介な鉱石を「コボルト(コバルト)」と呼ぶようになりました。






 呪いから「至高の青」への転生


こうして厄介者として忌み嫌われていたコバルトでしたが、18世紀から19世紀にかけて変化が訪れます。


この鉱石から抽出された成分をアルミナ(酸化アルミニウム)と焼成することで、その運命が劇的に変わったのです。


科学のチカラでできた、近代絵画に欠かせない「コバルトブルー」の誕生です。


この色は、それまでのどんな青よりも純度が高く、光に強く、そして鮮やかな青でした。


坑道の暗闇で人々を困らせていた妖精の名前が、芸術の世界で最も賞賛される「光り輝く青」の名前になった……。


ドラマチックな逆転劇ですね。



芸術家たちを虜にした透明感


この新しい青は、印象派の画家たちを熱狂させました。

ルノワールは「空の青」を描くためにこの色を多用し、モネは水辺の揺らぎを表現するためにこの青を走らせました。


コバルトブルーの最大の特徴は、その「透明感のある鮮やかさ」です。


重苦しさがなく、どこまでも突き抜けるようなその色彩は、まさに妖精が魔法をかけたかのような、不思議な魅力に満ちています。


かつては「銀を盗む呪い」と呼ばれた色が、今では「世界を彩る至宝」として私たちの目を楽しませてくれている。


その背景を知ると、この深い青が少しだけミステリアスに見えてきませんか?




カラースクールT.A.A
フジタでした


2026/01/05

世界を照らす「希望の光」と新年の始まり

サンイエロー(Sun Yellow)


2026年の初日の出は、ご覧になりましたか?

私は、マンションの部屋から見たお日様に、手を合わせて、今年1年の平和と飛躍を祈りました。

 日本では古くから、太陽は「情熱」や「生命」の象徴として、日の丸のような力強い「赤」で描かれることが多いですね。


しかし、世界に目を向けると、太陽のスタンダードな色は、眩いばかりの黄色――サンイエローなのです。


今回は、この「太陽の光そのもの」を象徴する色がテーマです。





 西洋の子供たちが描く「黄色い太陽」


ヨーロッパやアメリカの子供たちに「太陽を描いて」と言うと、迷わず黄色いクレヨンを手に取ります。

これには文化的な背景が深く関わっています。


日本人が太陽を「熱を発する火の玉」として捉える傾向があるのに対し、西洋文化では太陽を「闇を照らす光の源」として捉えています。


光を表現するのに、最も輝度が高く、明るい「黄色」を選ぶのは、彼らにとって極めて自然なことなのです。


この「光としての太陽」を象徴する色が、サンイエローです。


 雲ひとつない青空から降り注ぐ「陽の光」。

淀みがなく、どこまでも純粋で前向きなエネルギーの色。

サンイエローは、休息でも執着でもなく、「今、この瞬間を最大限に輝かせる」という、迷いのない肯定感に満ち溢れた色なのです。



サンイエローが心に届ける「自己肯定」


色彩心理の視点で見ると、サンイエローは私たちの内面にある「自信」や「知性」、「社交性」を刺激します。


この色は、光が四方八方に広がるように、自分自身の可能性を外の世界へと広げていくサポートをしてくれます。


「自分ならできる」「明日はもっと良くなる」という根拠のない、しかし力強い楽天性を引き出してくれるのです。


新しい一年の目標を立てるとき、あるいは何か新しいことに挑戦しようとするとき、このサンイエローの光をイメージしてみてください。


それは、あなたの心を曇りなき晴天へと導いてくれるはずです。




世界を等しく照らす太陽


文化によって太陽の色が「赤」であれ「黄」であれ、太陽が私たちに与えてくれる恩恵は変わりません。


2026年という新しい年が、サンイエローのような明るく希望に満ちた光で、日常を照らしてくれますように・・・・・・・。


この色の輝きとともに、輝かしい一年をスタートさせましょう!






2025/12/27

 光の色 ペールイエローがくれる「心の余白」


前回のブログで「セラドン」の優雅さに触れましたが、今回は、その静かな美しさを引き立てる「光」そのものの色、ペールイエローがテーマです。


ペールイエローは、彩度が極限まで抑えられた、ほとんど白に近いごく薄い黄色です。

まるで、春の朝、カーテン越しに部屋に広がる、刺激の少ない「やわらかな日差し」を、そのまま色にしたような存在です。





 ペールイエローを選ぶ心理


脳と心の休息


強い色、鮮やかな色は、私たちに「興奮」や「情熱」といった強力なエネルギーを与えますが、同時に脳に強い刺激を与え、疲労を蓄積させることもあります。


現代社会において情報過多な生活を送る私たちは、無意識のうちに色の刺激からも逃れようとします。


私たちがこの色を選ぶ時は、まさにこういった「刺激からの解放」を求めています。


この色が持つ最大の心理的効果は、「安らぎ」「安心感」なのです。



◇集中力の維持

 

  白い壁のような緊張感や冷たさがなく、かといって目立つこともありません。


 穏やかに心を温めながら、作業を続けることをサポートします。


 集中力を削ぐことなく、維持するのに役立つ色です。


◇幸福感の基盤


  黄色が持つ「希望」や「喜び」のポジティブな要素を、非常に控えめなトーンで提供するため、内面から静かに湧き出るような持続的な幸福感の基盤となります。


 ペールイエローは、華やかな自己表現よりも、「自分の心身を整えること」を優先したい、という内向きの心理を表しています。



空間の質を高める「光の背景」としての役割


 デザインやインテリアにおいて、ペールイエローは主役になることはほとんどありません。

 しかし、その控えめな性質こそが、この色の最高の強みです。

 

 ◇空間の広がり


  明度が高いため、壁面などに使用すると、部屋を明るく広々と見せる効果があります。


 ◇包み込む暖かさ


  わずかな黄色みがあることで、冷たい印象になりがちな白を、優しく包み込むような温かいトーンに変えます。


 北向きで日当たりの少ない部屋でも、この色を使えば、まるで太陽光が差し込んでいるかのような錯覚を生み出すことができます。


 この色を選びたくなる時は、目立つことよりも、「空間の質」や「居心地の良さ」を重視している証拠です。


 

求めるのは「心の余白」


 ペールイエローは「回復」を象徴する色です。


 情報や刺激に溢れた日々の中で、私たちがペールイエローを求めるのは、まさに「心の余白」を求めているからです。


 そっと目を閉じたくなるような、このやさしい光の色を日常に取り入れることで、私たちは疲れた心と体を静かに癒したいと思っているのかもしれません。


 
 

2025/12/19

翡翠の輝きに秘められた、愛と権威とミステリー

セラドン(Celadon)


セラドン‥‥‥。
これは中国の青磁の釉薬の色に由来する、穏やかで、かすかに灰色を帯びた淡い青緑色です。

この優美な色合いは、単なる東洋の陶磁器の色に留まらず、
◇17世紀ヨーロッパの社交界を熱狂させた「愛のロマンス」
◇「富と権力の象徴」
◇「毒殺の恐怖」
という、奥深い物語を秘めています。

 始まりは「純粋な愛」のロマンス


この色が「セラドン」と名付けられた最大の理由は、17世紀フランスで大流行した長編小説『アストレ』の主人公、羊飼いのセラドンにあります。

彼は、愛する羊飼いの娘アストレの誤解を解きたい、という思いから、彼女の目の前で川に身を投げるほど、一途で純粋な愛の持ち主として描かれています。

この純粋さが、当時のヨーロッパの人々の感動を誘い、一躍、人気小説に・・・。

この主人公セラドンが、作中でまとっていた衣装の色が淡い青緑色でした。

その頃、海を越えて届いた青磁の「繊細で、玉のように穏やかな青緑色」は、その優美さが、この純粋な恋人のイメージにピッタリ!

こうして、この神秘的な青磁の色は「セラドン」というロマンチックな名前を得ることになったのです。
 

権威を象徴するステータスシンボル


一方、中国の青磁、特に「龍泉窯」の青磁は、本国でも高級品であり、ヨーロッパではさらに超高級な輸入品でした。

当時のヨーロッパではこの色合いの磁器を作る技術がなく、権力者や大富豪しか手にできない、まさに「富と地位の証明」となりました。

そのため、青磁を所有することは、単に美しい器を持つだけでなく、「東洋との特別な繋がり」や「最高の美術品を独占する力」を示す、最高のステータスシンボルだったのです。

命を守る「毒検知」のミステリー


さらに、青磁の価値を桁違いに高めたのが、「毒が盛られた液体に触れると、器が変色したり割れたりする」という迷信でした。

毒殺が横行していた当時のヨーロッパの宮廷において、「毒を検知できる器」は、王侯貴族にとって文字通り「命綱」のような存在でした。

これは、貿易商が商品の希少性を高めるために広めた、一種のセールストークであった可能性が高いですが、毒殺の恐怖に怯える人々の「弱み」と「願望」に見事につけこみ、青磁の価値と神秘性を決定的なものにしました。


純粋な愛のイメージをまといながら、裏には人間の持つ所有欲や恐怖心が絡み合った「セラドン」。
この色は、東洋と西洋の歴史、文学、そして人間のドラマが凝縮された、非常に奥深い色だと言えるのではないでしょうか?




2025/12/12

ヴェネチアンブルー

 




イタリア・ヴェネツィア。
石畳の小道を抜けると、突然ひらける水の都。


ゴンドラがゆるやかに行き交い、
古い建物の壁に、光と影が静かに揺れる。

その水面に映る青こそ、ヴェネチアンブルー。


青というよりも、少し灰を含んだ青緑。


かつて、ヴェネツィアの職人たちは
ガラスやモザイク、絵の具の中にこの色を閉じ込めてきました。


青には「思考を鎮める」「心を整える」力があると言われます。
でもヴェネチアンブルーは、それだけではない。


見つめていると、心の奥に眠っていた“感情の波”が
ゆっくりと動き出すような、そんな静かな力を持っています。




ヴェネチアンブルーは、イタリアの水の都ヴェネツィアが誇る、ガラス工芸と商業の歴史から生まれた、稀有な色彩です。

13世紀以降、ヴェネツィアはムラーノ島にガラス工房を集約させ、ヨーロッパ随一のガラス製造技術を独占的に発展させました。
彼らが作り出したガラスは、その透明度と色彩の美しさで世界中を魅了し、ヴェネツィアに莫大な富をもたらしたのです。

このムラーノガラスの青こそが、「ヴェネチアンブルー」の色彩イメージの核となりました。

コバルトなどの着色剤を用いた彼らの青は、ただ鮮やかなだけでなく、光を透過するガラス特有の「深み」と「複雑さ」を持っています。


太陽光の下、角度によって水面のように揺らぎ、見る者に異国情緒や洗練された美を感じさせます。


この色は、単なる自然の色を再現したものではなく、ガラス職人の高度な技術と、色を自在に操る商業的な力によって生み出された人工美であり、当時の人々に新しい価値観を与えたのでした。


『交易というリアリズム』と、『工芸という技術革新』によって世界に広まったヴェネチアンブルー。
その背景を知ることで、この青が持つ深みと魅力はさらに増してくるように思います。

いかがですか?


カラースクールT.A.A
藤田でした



2025/12/05

パステルピンク

時代を超えて愛される色、パステルピンク。



パステルピンクって、誰の心も優しく包み込むような色だと思いませんか?


一見すると「ガーリーな色」と捉えられがちですが、実はその歴史は長く、時代ごとに全く異なる役割を演じてきました。


ウェブ上でカラーコードが多様なのも、この色が「単なるピンク」ではなく、美意識や社会背景を映し出すカメレオンのような色だからかもしれません。


パステルピンクがファッションの主役となった二つの時代を比較してみると、その魅力の奥深さがわかりやすいかも?



1. 豪華絢爛!ロココ宮廷の「優雅な遊び」


パステルピンクが最初に脚光を浴びたのは、18世紀のフランス宮廷、ロココ時代です。


当時の貴族文化は、バロックの重厚さから解放された、極めて優雅で軽やかなムードに包まれていました。


マリー・アントワネットに代表されるファッションは、パステルピンク、淡いブルー、クリーム色といった繊細なトーンが主役。


<ロココ時代の特徴>


着こなし:

 シルクやサテンのドレス全体で淡さを表現。

 フリルやレース、リボンで豪華に装飾されました。


色の役割: 強い色を使わない「淡さ」こそが、天然染料の限界を超えた、富と洗練された趣味の象徴でした。


軽やかさ、優雅さ、そして貴族特有の遊び心を表現する色だったのです。


全体的に統一感があり、夢幻的で甘いトーンでまとめられました。


この時代のパステルピンクは、まさに「宮廷の華」であり、女性らしさを極限まで高めた装いでした。


2. 進化する現代:「洗練とジェンダーレス」の表現


時は流れ、21世紀の現代。

パステルピンクは、再びファッションのトレンドカラーとして返り咲いていますが、その着こなしはロココ時代とは大きく異なります。

<現代の着こなしの特徴>

甘さの「調整」:
  現代のパステルピンクは、ロココ時代のように甘さを強調するだけでなく、意図的にその甘さを引き締めたり、中和させたりする手法がとられます。

シャープなアイテムへの採用:
  テーラードジャケット、トレンチコート、ワイドパンツなど、シルエットがシャープなアイテムにこの色を取り入れることで、優しさと同時に知的な洗練を表現します。

コントラストの活用:
  ロココでは避けられた黒や濃いグレー、ネイビーといったモノトーンと合わせるのが主流です。
 この対比が、パステルピンクを子どもっぽい印象から解放し、「大人の洗練されたピンク」へと昇華させます。

ジェンダーレス: 
 パステルピンクが「女性の色」という既成概念から解放され、男性のファッションにも取り入れられるようになりました。

 これは、この色が持つ「優しさ」や「穏やかさ」といった、性別を超えたポジティブな感情を表現する色として再解釈された結果です。



時代が違えば、色のメッセージも変わる


古くからピンクは、母性・愛情・保護・共感といった『愛』を象徴してきました。

パステルピンクは、その根源にある「優しさ」や「愛らしさ」といったイメージは保ちながらも、その時代のニーズに合わせて姿を変えてきたと言えます。

ロココ時代は「優雅さを極めるための色」として。

現代は「優しさを持ちながら、社会的な強さや個性を表現する色」として。

もし今日、あなたがパステルピンクを選ぶなら、ロココのように優雅に?

あるいは現代的にシックに?

どちらのスタイルで着こなしたいですか?

変わらぬ色のメッセージ


数多くあるピンクの色彩心理のメッセージの中で、私が、最も大事にしているのが

『自己愛』

まずは、あなたが満たされて
満ちてあふれ出す愛で
周りを満たしてあげる‥‥‥。

時代を超えたこの色のパワーを、今日の自分のために取り入れてみませんか?



カラースクールT.A.A

ふじた でした



2025/11/28

フォーイユ・モルト



フォーイユ・モルト・・・

フランス語で「枯れ葉」を意味するこの言葉は、どこか詩のように響くと思いませんか?


秋の終わりを感じるパリの街を歩くと、石畳のすき間に落ちた葉がカサリと音を立てます。

黄と茶、そしてほんのりと赤を帯びたその色は、まるで時を重ねたワインのように深く、美しい‥‥‥。


フォーイユ・モルトは、ただの『茶色』ではありません。

日差しに透けると、そこに金が混じり、影の中では、静かな緑の記憶を宿す。

一枚の葉の中に、季節のうつろいが凝縮された色。


この色が心を惹きつけるのは、「終わり」ではなく「余韻」を感じさせるからかもしれません。

木々が葉を手放すのは、決して寂しさだけではなく、次の季節を迎えるための準備。


それは人生にも似ています。

足元の落ち葉を見つめながら、人もまた、何かを手放しながら生きているのだと気づきます。

だからこそ、この枯れ葉色は優しい。


過ぎた時間を悔やむのではなく、「美しかった」と微笑むための色なのです。


フォーイユ・モルトを身につけると、不思議と心が穏やかになります。

ブラウンでもなく、オレンジでもない、そのあいだの曖昧な色合いが、心に余白をつくるのでしょう。

今日の午後は、
お気に入りのスカーフを身につけて、カフェのテラスで一杯のカフェ・クレームを・・・・・・。
そんなイメージが広がる色。

風に舞う葉の音に耳を傾けながら『自分の中の季節』を感じてみませんか?




2025/11/20

ブラッドレッドは 生命の証し

その名が示すように、まるで新たな命の始まりを告げる一滴の血のような色。
深くて、鮮やかで、同時にどこか重みを帯びています。

この紅はただ“赤”として片付けられない。
そこには「生きている」という実感、「感じる」という叫び、「残る」という覚悟が宿っています。

『赤』は情熱・力・危機・警告など、極めて強い感情と結びついています。


その『赤』の中でも、ブラッドレッドは、最も際どい部分である『命』に直結する、儚さと強さを体現しています。


日常にこの色を迎えるとき、たとえばインテリアやファッションに取り入れたとき、このブラッドレッドは「ただのアクセント」ではなく、魂に届く色となるでしょう。

少し高揚し、尚かつ、ひそやかな覚悟が生まれる。

癒しや安らぎだけではなく、「私を生きる」「私を感じる」というエネルギーをもたらす色。

第一チャクラと共鳴する「暗い赤」とは、このブラッドレッドがピッタリなのではないでしょうか?

地に足をつけ、肉体を通じて世界とつながる色。
「生きることを実感する」「存在を輝かせる」という意志が、色として現れてくるようです。

今日は、何かのカタチでブラッドレッドを取り入れてみませんか?

深紅のリボン、ワンポイントの布地、爪先のネイルなど‥‥‥。

その瞬間、あなたの中にある“火”がふと顔を出すかもしれない。

それを意識することで、自分の中で火が灯り、
「私はここにいる」「私は生きる、前に進む」という、色の言葉の贈り物を受け取ることになるのです。



2025/11/08

エンペラーグリーン


エンペラーグリーンは 王者の緑
その名の“エンペラー”が示すように、ただの緑ではありません。
深く、静かに、しかし確かな存在感を放つ緑──
それがこの色の持つ魅力です。


歴史の舞台に目を向けると、あの ナポレオン・ボナパルト がこの緑に心を奪われたという説があります。
彼は「帝政(エンペリアル)緑(vert empire)」という色合いを好んだとも伝えられています。

皇帝として、征服者として、帝国の象徴として彼が選んだその緑には、
緑そのものの“自然”や“生命”の意味を超えて、威厳・統治・意思の色が重なっていたのかもしれません。


この色は、葡萄でも、海でも、森でもない。
けれど、森の奥深く、誰もがまだ知らない静寂の中に差し込む光――

緑の葉が宿す静かな呼吸、その中にこそエンペラーグリーンの真価があります。

緑は、再生・調和・成長の象徴とされてきました。


そして帝政の緑として、支配と秩序、威光と叡智をも含んだ色としての側面が、ナポレオンの時代に注目されたのです。


まさに「皇帝の緑」。
けれどそれは、決して近寄り難い色ではなく、むしろ静かに、そして優しく私たちの内側に語りかけてくる色でもあります。


チャクラの観点からも、緑は「心のチャクラ(第4チャクラ=ハートチャクラ)」と関連づけられ、癒しや愛、自分自身との調和を象徴すると言われています。

そこに、“王者の緑”というキーワードを加えると、ただ癒されるだけではなく、「自分を敬い、育て、表現する」エネルギーが宿るようにも感じられますね。

『色』は、不思議で奥深いです。



カラースクールT.A.A
藤田でした




2025/10/29
マルーンという色、聞いたことがありますか?
関西の人なら、ご存知の方も多いはず。
そう、阪急電車の、あの色です。
あの落ち着いた、品のある、深い赤茶色。


マルーンとは、スペイン産の大粒の西洋栗のことなんです。
和の色名だと『栗梅(くりうめ)』と言います。

ところで、西洋栗と日本の栗って、ずいぶん違うって、ご存知でしたか?

日本の栗は、大きくて、ホクホクとして、素朴な甘さ。
栗ごはんや栗きんとんに、ぴったりですよね。

一方、西洋栗は、日本の栗より少し小ぶり。
でも、果肉がぎゅっと締まっていて、力強い風味があるんです。
それに、渋皮がむきやすいのも特徴なんだそうです。

だから、マロングラッセのような、
じっくり時間をかけて作る、繊細なお菓子に向いているんですね。
マロングラッセは、フランス生まれの高級菓子で、
西洋栗を砂糖で煮て、糖衣したもの。

2日ごとに糖度を上げていく、
とても手間のかかる製法で作られるんだそうです。


口に入れると、ほろりとほどける柔らかさと、
上品で奥深い甘さが広がって。
まるで、宝石のような美しさなんですよね。

同じ「栗」でも、育った土地が違えば、
こんなにも個性が違うんですね。


秋の深まりとともに、ますます食欲が刺激される季節になりました。

今度の休みは、栗の渋皮煮を作ろうかな?

あなたの好きな、栗cookingは、なんですか?

1  2  3  >  >>