2022/01/14
江戸時代、茶色と鼠色が流行した背景には、『ぜいたく禁止令」がありました。
色の中でも特に高価な材料が必要な「紅」「紫」なども、ぜいたく品として取り締まりの対象となったのです。
そこで、商人たちは色の彩度をおとし、色名に『鼠」や「茶」をつけ
決して鮮やかな色ではありませんということをアピールして売り出したのでした。
今を生きる私たちにとっては、「なぜ、ネズミ?」と感じますが、実は、江戸時代にはネズミはペットとして人気の愛玩動物だったのです。
江戸時代初期、隠元禅師が中国から1匹の白ネズミを持ち帰ったのがキッカケで、お江戸のネズミブームが始まったと言います。
歌舞伎の世界では、泥棒のネズミ小僧が、その演目のひとつにもなりました。
寺子屋では、「ネズミ算」も教えていたとか。
ネズミがとっても親しまれたのが江戸時代でした。
四代目市川小團次の鼠小僧 (三代目豊国 画)
カラースクールT.A.A
藤田たかえ
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