煎茶って、緑色だと思っている人にとっては、意外な色かも?
実は『煎茶』は『煎じ茶』という事なんです。
江戸時代、摘んだお茶の葉を「蒸す」または「湯がく」などして、それを日光と焙炉(ほいろ)により乾燥させていました。
その茶葉を湯で煮出して、飲んでいたので『煎じ茶』と言いました。
千利休が完成させた『茶道』で用いられたような、『緑色のお茶』は上流階級のひとのモノ。
おおかたの人にとってのお茶は、煎じ茶だったのですね。
江戸時代、多くの色名が考え出されましたが、その中で『利休』と名がつくものは、ちょっぴり緑がかった色。
利休が好んだとか、よく用いたとか、そういった逸話は一切なくて、ただのイメージでつけられた色名です。
やっぱり、かれらにとっては特別な色だったのかもしれませんね。