-
ホーム
-
4月は『花舞小枝』(はなまいこえだ)
4月は『花舞小枝』(はなまいこえだ)
2021/04/03
2021/4/3
はなまいこえだ
十日町織商さんが、
1981年に制定された12か月の季の色では
4月は『花舞小枝(はなまいこえだ)』
こんな色です。
木の枝の表皮ではなく
皮を剥いで出てくる木の色。
茶系の色の色彩心理には
「落ち着き」「安心」
「堅実」「あたたかさ」
といったキーワードがあります。
それは
葉を茂らせ、花を咲かせ、
実を成らせる原動力が
そこにあるからと言えます。
江戸時代には、
多くの茶系の
色名ができました。
四十八茶百鼠
(しじゅうはっちゃひゃくねず)
美しさというのは
見た目の華やかさだけではなく
それを形成する
芯の部分にこそあるのだと
江戸っ子たちは
思っていたのかもしれませんね。
江戸時代中期以降
庶民の娯楽として
人気を博した歌舞伎。
その歌舞伎役者が
身に着けた着物から
小物に至るまで
そっくり真似る者まで出てきたということです。
そして
人気の演目から
色だけでなく
帯の結び方・役者文様など
多くの流行が生まれたのでした。
詳しくは
彩り香のおけいこ12で、
11月のテーマ『江戸の粋』で
お伝えしています。