008の『おとり作戦』は、サービスの劣る商品を加えることで、売りたい商品の値打ちが上がる話でした。
今回は、その逆。
高い商品を加えることで、本命の商品が選ばれやすくなる話です。
あなたが、カメラを購入したいと思って売り場を見ているとします。
a.100%フル装備のカメラ
b.aに比べ70%装備のカメラ
当然、価格は b の方が安いです。
どちらにしようか、とても迷いませんか?
実際の実験でも、a と b の選択結果は、だいたい半々。
ところが、ここに、さらに高性能なモデルを加えて3択にしてみたらどうでしょう?
a.100%フル装備のカメラ
b.aに比べ70%装備で価格を抑えたカメラ
c.aに比べ機能と価格がアップした特Aのカメラ
実験の結果、最も安価となった b のカメラは売れず、a のカメラの売れ行きがグーンと伸びたそうです。
高価なモデル、特Aを加えたことで、 a のモデルが合理的な妥協案のように映ったのですね。
もし、この特Aのモデルが、予想外に市場に受け入れられたのなら、さらに高価なものを設定すれば、同じ結果が得られます。
ただ、気をつけなければいけないことは、選択肢が多すぎると、売り上げが減少する
という事実があるということ。
脳が混乱するのでしょうね。
ということで、009ポイント
メニューにハイ・エンド商品を追加する
でした