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  1. 6月は『憧れ葛』(あこがれかずら)
 

6月は『憧れ葛』(あこがれかずら)

2021/05/30

憧れ葛

2021/5/30
十日町織商さんが
1981年に制定された
12ヵ月の季の色をお届けしています。
6月は「憧れ葛(あこがれかずら)」
こんな色です。



葛という字は、クズともカズラとも読みます。

憧れ葛(あこがれかずら)という色について書く際に、『葛』について調べました。
するとなんだかおもしろいことがたくさんわかったのでシェアします。

カズラは、徳島県の『祖谷のかずら橋』に使われている植物のツルです。
この橋は、全長45メートル、幅2メートル、川の水面から14メートルのつり橋です。
ツルを編んだものが、人が渡れる橋になるって、スゴイですね。


葛は、秋の七草のひとつです。
萩(ハギ)・薄(ススキ)・葛(クズ)・撫子(ナデシコ)・女郎花(オミナエシ)・藤袴(フジバカマ)・桔梗(キキョウ)の七つです。

秋の七草は、食べるための春の七草とは違って、観賞用とされました。
けど、それぞれに薬効があって、薬用としてもお役立ちの植物です。
医療がまだ進んでいなくて、薬が手に入りにくかった昔、とってもありがたかったでしょうね。

葛(クズ)の花は、夏に咲きます。
ブドウ色の花で、葡萄のような甘い香りがします。


根っこから採れたクズ粉は、クズ餅、クズ切りなど夏のお菓子の材料になります。
この透明感が涼しさを感じさせますね。


この根っこの部分は、葛根湯(かっこんとう)に用いられ、その薬効は有名ですが、実は、クズの花も葛花(カッカ)と呼ばれる生薬として利用されるのです。
煎じて服用すると、二日酔いに効果があるとか・・・。
これがあるからといって、飲み過ぎはだめですけどね。

根も葉も花も生薬となり、ツルはその繊維を編んで衣類を作る事さえ可能な葛。昔から重宝されてきただけあって、万能の植物ですね。

葛(クズ)はマメ科のツル植物ですが、よく似たものに蔦(ツタ)があります。
蔦(ツタ)はブドウ科のツル植物。
ツタもクズ同様、伝統色の色名にはないのですが、こちらは秋になると鮮やかに紅葉するモノもあります。
蔦紅葉(ツタモミジ)です。


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