人はモノを認知するときには、色・カタチその両方から影響を受けて「可愛い」「好き」「キライ」などの評価を直感的に行っています。
その中でも、特に色の方が影響を受けやすい、という人もいれば、カタチの方が気になるという人もいます。
色に影響を受けやすい人を「色型タイプ」と呼び、●を選んだ人。特に、女性や子どもに多く見られるタイプです。
カタチに影響を受けやすい人は「形型タイプ」で、男性に多いタイプ。そして、色型タイプも大人になるにつれて、こちらになる人が多くなります。
色型タイプの特徴としては、社会に適合するのが上手です。
ファッションや化粧にも敏感で、上手に自己表現します。
ただ、感情の起伏が激しく、気分屋といった一面を持っているのも特徴の一つです。(感情的)
形型タイプの人は、■を選んだ人。
理論派で、物事を順序だてて考えるのが得意です。
あまり、その場の感情に流されず、冷静に判断することを常に心がけているといった特徴があります。(論理的)
色型から形型への移行は、9歳くらいから始まります。
もちろん、個人差はありますが、一般的に、色型から形型への移行が早いほど、知的発達が早いとされています。
その理由は、脳の発達経緯から考えると「色の知覚」➡「形の知覚」の順に進むことがわかっているからです。
タイプなんて言い方をしましたが、人には、この両方が必要です。
色の知覚=感情の形成 ➡ 形の知覚=論理的な考え方の形成と進むことがわかっているなら、この感情の形成がしっかりできていなければ、その上にできる論理的な考え方ができないとも考えられます。
下図は、エリクソンの発達段階と言われるものです。
ここでいう『乳幼児期から学童期』の間に、感情の形成が出来上がっていきます。
つまり、人生の幅ができてくるのです。
年齢でいうと、0歳から5~12歳。
だから、この時期には感動する心、慈しむ心を育てることが大事と言われるのですが、それができていなかったからと言って、人生おわりという訳ではありません。
人には、いつからでも学んだことを自分のものにしていく能力があります。
もし、子どもの頃にそういった経験が少なかったのかもしれないと思うなら、今から心がければいいのです。
色に興味があって、色彩心理を学びたいと思ったあなたにとっては、「色の波動でココロを安定させる」「美しい色を見て、感動する」ということを、周りの人と一緒に楽しむといったことも、ご自分がこの世に生まれた『使命のひとつ』なのかもしれないと思います。
こちらで、いろんな色のお話しをしていきます。
どうぞ、色を楽しんでください。
カラースクールT.A.A
藤田たかえ